地震速報で震源地が出ない?気象庁で確認する順番と見方
目次
- 結論:最初の速報と、後から出る確定情報は役割が違う
- 8月10日の発表を時系列で見ると分かりやすい
- 揺れた直後に確認する5つの手順
- マグニチュードと震度は何が違うのか
- 同じ地域で地震が続いたら、何を見ればよいか
- 速報を見た後の確認メモ
揺れた直後の「震度速報」に震源地が出ないのは、不具合とは限りません。気象庁はまず震度3以上を観測した地域を約1分半後に速報し、その後に震源地やマグニチュードを含む「震源に関する情報」「震源・震度情報」を順次発表します。震源地を知りたいときは、気象庁の地震情報一覧を更新して最新の「震源・震度情報」を開いてください。
2026年8月10日は「地震速報」「震源地」の検索が急増しました。気象庁の発表では、0時48分ごろに滋賀県北部を震源とするマグニチュード4.4、最大震度3の地震があり、9時48分ごろには熊本県天草・芦北地方を震源とするマグニチュード4.0、最大震度3の地震がありました。
このページでは、その日の個別地震を予測材料にするのではなく、速報の種類がなぜ分かれているのか、どの画面を見れば震源・震度・津波の有無を確認できるのかを整理します。
著者:ノオ
結論:最初の速報と、後から出る確定情報は役割が違う
「スマートフォンに通知が来たのに震源地が分からない」というときは、見ている情報の種類を確認します。
| 情報 | 主なタイミング・条件 | 分かること | まだ分からないことがある項目 |
|---|---|---|---|
| 緊急地震速報(警報) | 強い揺れが予想されるとき | 予想される揺れへの即時警戒 | 最終的な震度、確定した震源 |
| 震度速報 | 震度3以上を観測した地震の約1分半後 | 震度3以上を観測した地域、検知時刻 | 震源地、マグニチュード |
| 震源に関する情報 | 主に震度3以上 | 震源、マグニチュード、津波の心配に関する情報 | 各観測点の細かな震度 |
| 震源・震度情報 | 震度1以上など | 震源、マグニチュード、各地の震度 | 後の解析で数値が更新される場合がある |
最初の通知で震源地を表示しないのは、速さを優先して観測地域を先に伝えているためです。数分待って地震情報一覧を更新すると、震源・震度情報が追加されることがあります。
8月10日の発表を時系列で見ると分かりやすい
9時48分ごろの熊本県天草・芦北地方の地震では、気象庁の一覧に次の順で情報が掲載されました。
- 9時49分ごろ:震度速報。熊本県で最大震度3を観測したことを速報
- 9時51分ごろ:震源に関する情報。震源地やマグニチュードを発表
- 9時52分ごろ:震源・震度情報。震源、深さ、マグニチュード、各地の震度を掲載
最終の震源・震度情報では、震源は熊本県天草・芦北地方、深さ約10km、マグニチュード4.0、最大震度3でした。地震発生から詳しい情報が出るまで数分の差があることが分かります。
同じ日の0時48分ごろには、滋賀県北部を震源とする深さ約20km、マグニチュード4.4、最大震度3の地震も発表されました。検索結果やSNSでは異なる地震の情報が混ざることがあるため、「発生時刻」「震央地名」「最大震度」の3点をセットで確認してください。
揺れた直後に確認する5つの手順
1. 画面を見る前に身の安全を確保する
揺れている間は、震源地の検索よりも落下物や転倒物から身を守ることが先です。机の下に入れる状況なら頭を守り、火元へ無理に近づかず、屋外では看板やガラスから離れます。エレベーター内なら最寄り階で降りられるよう、各階のボタンを押します。
緊急地震速報は、震源に近い場所では強い揺れに間に合わないことがあります。通知が鳴らなかったから安全だった、通知が鳴ったから必ず大きく揺れる、というものではありません。
2. 気象庁の地震情報一覧を開く
揺れが収まったら、気象庁の地震情報を開きます。一覧の最上部にある発生時刻と、自分が揺れを感じた時刻を比べてください。
同じ時刻に近い情報が複数並ぶ場合は、タイトルを見ます。「震度速報」は早い概要、「震源・震度情報」は詳しい情報です。地図を開いても震源が出ないときは、数分後にページを更新します。
3. 震源地より先に、自分の地域の震度を見る
震源地からの距離だけでは、手元の揺れの強さは決まりません。地盤、深さ、地震の規模などによって、震源から離れた場所でも強く揺れることがあります。
自宅や勤務先の安全確認では、地図上の星印だけを見るのではなく、市区町村や観測点の震度を確認します。家具の転倒、ガス臭、壁のひび、停電などがあれば、震度の数字にかかわらず安全な場所へ移動し、必要な連絡先へ相談してください。
4. 海の近くでは津波情報を別に確認する
沿岸部で強い揺れや長く続く揺れを感じた場合は、震源地の特定を待たずに海岸や川の河口から離れ、高い場所へ向かいます。気象庁は地震発生後、津波による災害のおそれがある場合、約3分を目標に大津波警報、津波警報、津波注意報を発表します。
地震情報に「津波の心配なし」と書かれているか、気象庁の津波情報で警報・注意報が出ていないかを確認します。警報や注意報が出ている間は、海の様子を見に戻らないでください。
5. 交通・電気・水道は各社の公式情報を見る
地震情報で分かるのは、震源や震度などの観測情報です。列車が動くか、停電が復旧したか、水道が使えるかは、鉄道会社、電力会社、自治体などの公式発表を確認します。
検索結果の短い説明文は更新前の内容を表示することがあります。公式ページを開き、発表時刻と対象区間・地域を確認してください。通信障害時の回線切り替えについては、JAPANローミングの仕組みと災害時の設定にまとめています。
マグニチュードと震度は何が違うのか
マグニチュードは地震そのものの規模を表す値で、1つの地震に対して基本的に1つです。震度は各地点で観測した揺れの強さなので、同じ地震でも場所によって違います。
たとえば、マグニチュードが大きくても震源が遠い、または深い場合には、ある地域の震度が小さいことがあります。反対に、規模が比較的小さくても震源が浅く近ければ、局地的に強く揺れる場合があります。
「M4.0だから大丈夫」「震源から100km離れているから揺れない」と数字1つで判断せず、自分がいる地点の震度と建物・周辺の状況を見てください。
同じ地域で地震が続いたら、何を見ればよいか
8月10日の気象庁一覧では、熊本県熊本地方や天草・芦北地方を震源とする小さな地震が複数掲載されました。12時22分ごろはマグニチュード1.6、13時57分ごろは2.1、14時32分ごろは2.2で、いずれも最大震度1でした。
ここで大切なのは、回数だけから次の地震の規模や時刻を判断しないことです。「連続しているから必ず大地震になる」「小さい地震が続いたからエネルギーが抜けて安心」とは言えません。気象庁や自治体から特別な解説・注意情報が出ているかを確認し、家具固定や避難経路の確認など、普段できる備えを進めます。
SNSで「○時間以内に大地震」といった投稿を見ても、発信元と根拠が確認できなければ共有しないでください。日時と場所を限定した地震予知情報として扱わず、公的機関の発表を優先します。
速報を見た後の確認メモ
家族に状況を伝えるときは、「地震があった」だけでなく、次の5点を短くそろえると混乱が減ります。
- 発生時刻
- 震央地名
- マグニチュード
- 自分の地域の最大震度
- 津波警報・注意報の有無
例としては、「9時48分ごろ、熊本県天草・芦北地方、M4.0、こちらは震度2、津波の心配なし」のように伝えます。自宅の被害やけがの有無は、観測情報とは別に付け加えます。
よくある疑問
スマートフォンの通知に震源地がないのはなぜですか
最初に届いた情報が緊急地震速報や震度速報である可能性があります。震源・マグニチュードを含む詳しい情報は後から発表されるため、気象庁の地震情報一覧を数分後に更新してください。
震度3だったのに緊急地震速報が鳴りませんでした
一般向けの緊急地震速報(警報)は、最大震度5弱以上または最大長周期地震動階級3以上が予想された場合に、震度4以上などが予想される地域へ発表されます。実際に震度3を観測したすべての地震で鳴るものではありません。
震源地の深さが「ごく浅い」または0kmと出るのは誤りですか
速報段階の震源要素は、後の解析で更新されることがあります。表示を切り取って断定せず、同じ発生時刻の最新情報を確認してください。
地震が続いている地域へ行っても大丈夫ですか
回数だけで安全・危険を断定できません。気象庁、自治体、交通事業者の最新情報を確認し、滞在場所の避難経路や家具の固定状況も含めて判断してください。
まとめ:震源地は数分後の「震源・震度情報」で確認する
地震直後に震源地が表示されないのは、観測地域を先に伝える震度速報を見ているためであることが多いです。まず身を守り、揺れが収まってから気象庁の地震情報一覧を更新し、発生時刻が一致する「震源・震度情報」を開いてください。
海の近くでは津波情報を別に確認し、交通やライフラインは各事業者の公式発表へ進みます。2026年8月10日の数値はその時点の発表です。後の解析で更新される可能性があるため、気象庁の最新地震情報を基準にしてください。