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数年前、まだ自分のお金で初めて韓国旅行をした帰り道、財布の中に余ったウォン札がぶ厚く残っていました。空港に着いた安心感のまま、当時の窓口で大きめの金額をまとめて替えてしまったからです。結局その札束は次に行くまで引き出しで眠り、円に戻すときにもう一度手数料を取られました。両替で損をする、というのを体で覚えたのがこのときです。
それ以来、私の答えはずっと同じで「全部を一か所で替えない」。空港・市内・カードにはそれぞれ向いている役割があって、組み合わせて使うのがいちばん損しにくい、というのが何度も替えて出した結論です。私は韓国出身で日本に住んでいて、年に何度か行き来します。この記事は、現地でできるだけムダなく円をウォンに変えたい人に向けて書きました。
先に結論:私の基本の組み合わせ
細かい理屈の前に、今の私のやり方を先に出しておきます。何度も失敗してたどり着いた、いちばんシンプルな形です。
| 場面 | 私の選択 | 理由 |
|---|---|---|
| 空港 | 最低限の現金だけ | レートが市内より不利なことが多い |
| 市内(明洞など) | まとまった現金はここで | 店によってレートが良いことがある |
| カード | 日常の支払いの主役 | 現金を持ち歩かなくていい |
つまり、空港では当座の分だけ替えて、本格的な両替は市内で、普段の支払いはカード中心。これが私の落ち着いた形です。
空港の両替 — 便利だけど「全額」はもったいない
到着してすぐ現金が手に入る空港の両替所は、本当に便利です。仁川でも金浦でも、ゲートを出てすぐ目に入ります。ただ私の体感では、空港のレートは市内より一歩不利なことが多いです。
なので私は、空港では「市内に出るまでの分」だけを替えます。空港鉄道(A’REX)の運賃、最初の水やコーヒー、それくらい。あとは、あえて空港で替えません。
冒頭で書いた、ウォン札を余らせた失敗の正体がこれです。到着の安心感で財布をふくらませてしまい、翌日に明洞のレートを見て「ここで替えればよかった」と肩を落としました。便利さに上乗せ料金を払った、という感覚でした。
ただ、深夜便で市内の両替所が全部閉まっている、という夜もあります。実際、終電後にぐったりしながら空港で替えたこともありました。そういうときは無理せず空港で替えるほうが安全です。レートだけで突っ張らないのも、旅では大事だと思っています。
市内の両替 — 明洞などはレートが良いことがある
ソウルだと、明洞のメインストリート沿いには両替所が何軒も並んでいます。私の感覚では、こうした市内の両替所は空港よりレートが良いことが多いです。地元の人も旅行者も使うエリアほど、店どうしの競争でレートが寄っていく印象です。
ただ、これも店ごとに差があります。同じ通りでも、数軒先で数字が違うことがある。私は最初の1〜2軒で即決せず、ガラスに貼られた電光のレート表示を三軒くらい見比べてから決めます。歩いて30秒の差で、缶コーヒー一本ぶんくらいは変わったりします。
それから、提示レートと実際の受取額が合っているか、その場で確認するのは大事です。私は一度、計算を店員さん任せにして、ホテルで数え直して「あれ、思ったより少ない」となったことがありました。言葉の問題で気まずくて、もう取りに戻れませんでした。今は窓口で受け取ったその場で、目の前で数えます。
レートや営業時間は時期や店で変わるので、最新の状況は現地で確認してください。
カード — 現金を減らせるけど、海外手数料は意識する
ここ数年の私は、支払いの主役をカードに寄せています。韓国は本当にカード社会で、小さな食堂でも、屋台ですらカード端末を出してくることがあります。財布に札束を入れて歩かなくていいのは、夜に弘大あたりを一人で歩くときの安心感も含めて、気が楽です。
ただし「カードなら何でも得」ではありません。海外でカードを切ると、通貨の換算や海外手数料が静かに乗ります。だから私は、まとまった現金はレートの良い市内で確保しておき、日常の細かい支払いだけカードで回す、という分担にしています。
カードと現金、交通カードの全体的なバランスについては、韓国旅行の支払いは現金いくら必要?カードと交通カードで困らない考え方に私の考えをまとめています。両替の話と合わせて読むと、現金をいくら持つかの判断がしやすくなると思います。
「店で日本円表示」を選ばない
カードで払うとき、端末の画面に「JPYで決済しますか?」と日本円が出たり、店員さんに「日本円でいい?」と聞かれることがあります。一瞬「親切だな」と思うのですが、これはお店側のレートが上乗せされて、たいてい割高になります。私は必ず「ウォン(KRW)で」と答えます。明洞の化粧品店で、知らずに日本円決済を押してしまい、後で明細を見て上乗せに気づいた友人もいました。知っているかどうかで、地味に効いてくるところです。
私のリアルな両替の流れ
理屈より実際の動きのほうが伝わると思うので、先月ソウルに行ったときの流れを書きます。
- 仁川着。空港鉄道代と最初の食事代として、少額だけ両替。
- ホテルに荷物を置いて明洞へ。両替所を2軒見比べて、レートの良いほうでまとまった額を両替。
- 食事や買い物は基本カード。屋台や、端末のなさそうな小さな店だけ現金。
- 地下鉄やバスはT-moneyカードにチャージして移動。
この流れに固定してから、帰りの飛行機で「替えすぎたな」とウォン札を数える、あの後悔がほとんどなくなりました。
よくある質問
日本で替えてから行くのと、現地で替えるのはどちらが得ですか?
私の経験では、現地の市内で替えるほうがレートが良いことが多いです。ただ、深夜着や時間に余裕がない場合は、日本で最低限を替えておくと安心です。状況によると思います。
現金はどれくらい替えればいいですか?
カード中心なら、現金は屋台や小さな店、交通費くらいの想定で十分なことが多いです。具体的な目安は支払いの記事に書いたので、そちらを参考にしてください。
ATMでウォンを引き出すのはどうですか?
手数料が乗るので、私はメインにはしていません。ただ、現金が足りなくなったときの保険としては便利です。使うなら手数料を確認してからにしています。
関連記事として、韓国旅行のeSIMは空港で買うべき? もあわせてどうぞ。
まとめ
- 両替は一か所に集中させず、空港・市内・カードを役割で分ける
- 空港は当座の分だけ。本格的な両替は市内のレートの良い店で
- カードは便利だが海外手数料を意識し、ウォン建てで払う
- 深夜着など、レートより安全・確実を優先すべき場面もある
昔の私は、到着の安心感だけで空港で全部替えて、毎回ちょっとずつ損をしていました。今のやり方が唯一の正解だとは思いません。ただ、空港で当座だけ・市内でまとめて・普段はカード、と役割を分けてからは、レートの数字に振り回されてイライラすることがなくなりました。財布に変な札束が残らなくなっただけでも、私には十分でした。
著者:ノオ